ツッコミが追いつかない「すごかちりょう」感想(下)。

おはようございます、宮本一二三です。
「昆虫戦士が闘う特撮」を視聴しながら器用にも書いてます(二回見たら大体把握できる)。
敵に装甲を溶かされる攻撃を受けつつも、「あと6時間は闘える!!」って戦闘場面に復帰する流れ、燃えるわー!!
日常パートで料理人キャラが発した「薬も飲みすぎると毒になる」「腹八分目、大事」って台詞を戦闘の打開策で生かすのもいい。
あと私個人的に敵は一枚板じゃないほうが面白く感じるので、敵キャラが派閥に分かれて自分達の私利私欲のみで動いて他のグループを蹴落とすような描写は見ていてニヤニヤします。
たぶん敵の揉め事が面白いのは、主人公たち側は何があっても仲間を信じて共闘する部分といい対比になっているからではないでしょうか。たいていのヒーローものは大体踏襲しているんですけど信頼しあい協力するプラスの感情は素直に応援したくなる。
――また毎度のごとく本題に入るまでが長い!! すみません。


毎回毎回「エグ」に関してはキッツイことばかり書いていますが、私もここまで毎回ツッコミばかりをいれるつもりもなく、ちゃんとヒーロー物番組らしく燃える展開や熱い設定や魅力的な敵キャラ、それになにより「魅力的な主人公=ヒーロー」が描かれていれば、多少の粗があっても「これはいい作品だ!」と楽しんで見ただろうし、ふつうの感想文を書けたんじゃないんかな。

今までのありさまを振り返ってみると、私が一番「エグ」で厭な部分は「英雄性の不在」なんです。男性性の不在ともいえる。なのでそれに対応する女性性も描けない。
これは性の差別じゃなくて区別なんですよ。女性の強さと男性の強さは質がちがうし、それを履きちがえて描かれている物は作り手が男性でも女性でもなんだかモヤモヤする。 
普段強気な態度で可愛げも一切なく「男なんかに負けない!」みたいな感じなのにいざピンチになったら張りあっていたり下に見ていた男性に「助けてよ! 男でしょ?」みたいな女性キャラを描かれていると虫唾が走ります。男性とおなじ土俵で戦うのならば一貫して男性性から逃げるな。
「この女性キャラ萌えるでしょいいキャラでしょ?」って制作側が媚びて押しつけてきても要らんわー! ってなるんですよね。
男性作家で、精神性は男性のほうが描きやすいけど外見は女性のほうが好きなので俺はこの女性キャラを男の中身で強く描く! って考えは共感しやすいしわかりやすいんだけど。
その場合は女性キャラ自体に英雄性があるからね。彼女らには媚がない。


なので、ナニが悲しくて「勝手に患者として家に押しかけてきた」あげく「毎回主人公との対立を過去の逆恨みを原因にその原因とは無関係の第三者をあおり」、「発売当時には毛ほども関心を寄せなかったし、あからさまに悪の企業がばらまいているゲームを危険性が衛生省から指摘されているのに『ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!』とばかりに手をだし主人公ライダー達の存在意義を無に返したり(一番腹が立つ!)」「これまた一度は病気が治って患者でもなんでもなくなったのに診療所暮らしでタイガが居てくれと頼んでいるわけでもないのに『なんで私といっしょにいるんだよ! 一人でいいなら一人で居れば!!』と理不尽なキレかたをし」そんな「勝手な理不尽女が一切報いや窘めや説教にあうこともなく保護者でもない主治医が一方的に悪者あつかい」をされ、あげく「そんなお前が必要だ」みたいな姿を見せつけられたあげくに洗脳されたポッピーが「よかった……」と言いだす狂った展開を見なければいけないんでしょうか?
これでも酷いところ(暴力描写など)何個か抜いてますけど起こったことを列挙すると本当にヒドイな。
二回目の変身でしゃばり(なんで踊るんだろう?)とか本当にうしろで小さくなっている永夢と飛彩が不憫すぎる。( ノД`)

たとえるならば、「今夜はトンカツよー♡」って期待値をあげておいて「パセリびっしりの皿に一枚だけの端っこのトンカツ」で「美味しそうでしょ、これでご飯をモリモリ食べてね♡ 他のおかずはないの♡」っていわれている感じ。いやパセリは好きでもメインにならないしご飯のオトモにはちょっとってなるでしょ? 卵と混ぜてオムレツにするなりフライにするなりドレッシングかけるなり料理に加工してよ! ってなる。
(;´д`)<萎ェェェ↓ 


この作品の根本的な問題点としては「主人公がどうした(主観)」だけで、それ以外の「主人公を取り巻く世界(客観)」目線を脚本家が描く台本から感じられないところなんですよね。
他の人間を描写してないので世界に広がりも深みもない。そして描写してもゲーマーになんか恨みでもあるのか? ってくらいに「厭なやつら」しか描けない。
せめて主要キャラのバックボーン(家族や所属組織の描写や日常では何をしているのか何が好きなのか?)を描いてあれば、「このかけがえのない日常を守りたい」というヒーロー物における不文律が台詞で語らずともわかるように出来るはずなんだけど、初期よりどんどんそういう描写がなくなっていて、病院の一般患者はおろか飛彩の父親とか御付の看護師たちとか永夢と懇意の看護師とかが消えてしまった。
そういう話に必要な背景部分がないのでもう狭い領域での「内輪もめ」しか描けなくなり、結果悪の幹部のこぜりあいみたいな私利私欲だけの世界に終始してしまうんじゃないかと思う。
それはもはやヒーロー物じゃない。
もっとオゾマシイなにかだ。



◇ これだけじゃなんなので追加 ◇ 

冷静に考えたら、まああるていど「かめんらいだーくろにくる」に手をだして消えた被害者を複数だして、「消えた人はゲームクリアしたら全員復活させられますよ。復活させた人は英雄ですよ」みたいに釣るのは一面では効果的ではありますが、やはり一般人の感覚をぜんぶ「ゲームに関心がある」し、「自分はゲームをクリアできる」みたいな鋳型に嵌めこんでいるキャラばかりを前提に考えているのには無理があります。
私みたいなゲームは好きだがアクションは苦手、運動神経にも自信がないし敵から攻撃されると肉体に損傷がでるかもしれないから厭みたいなヘタレもいるし、あんな怪しいゲーム会社が作っているゲームなんて信用できるか、って人もいるだろうし、そもそもゲームに関心ないけど人が消えたことは問題あるしあんなものにのめりこむオタクキモイ! って層もいるんではなかろうか? もう行政にまかせようよ、っていう層もね。
そういう主人公の半径3m外のさまざまな意見の描写がないんだよな「エグ」。


「かめんらいだーくろにくる」って私、てっきりザコ戦闘員(ターキー頭)が夜なべ的にせっせとこしらえているのかと思ったら、ふつうに人間の社員が開発しているらしくてすごくビックリした。
完全に人間と敵対した組織なのにそこはバグスターで固めたりしないんだな。(゚д゚)


なんで、恋愛ゲームで召喚されたザコ戦闘員のファッションが全員メイド服姿なのか?
そこは制服とか巫女さん服とか混ぜるべきでは? とその手のゲームは一切したことない(友人がやっていたのを見てたりはした)けど思ってしまった。まあ言いがかりですしあんまりちがう衣装着せたらごちゃつくけど。


この回はとくにCGエフェクトの使用量が多くてギャグにしたいのかシリアスにしたいのかふり幅がどっちつかずな感じでした。
むしろあまりに漫画的な表現のエフェクトが多いとシリアスに見せたい部分が台無しになる。
かてて加えてニコはいちライドプレイヤーの分際で、なぜに必殺技の時に彼女の名の音声がでて名前が表示されるんでしょうか? 最初に名前を登録したりできるのか? あのゲーム。


ニコ戦闘で思いだしたけど一般的な風船5個くらいでいくら軽かろうが人体は浮かない。ゲームが現実を侵食しているので物理法則も捻じ曲がっているのだろうか? 謎です。

思ったよりすごく長文になってしまいました。読んだ方はお疲れさまです。
本日放映分も酷いんだろうな、ではまたー。

2017-04-23 nekoneko

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